クレジットカードのブラックリストとは?その正体と仕組みを解説

カードの基礎知識

クレジットカードやローンの支払いが滞ると、「ブラックリストに載る」という話を耳にしたことがあるかもしれません。
ブラックリストに載るとクレジットカードが作れなくなったり、ローンの審査に通らなくなったりすると言われますが、果たして本当でしょうか。

本記事では、ブラックリストとは何か、登録される条件や確認方法、そしてブラックリストに載らないための対策について解説します。

ブラックリストとは?

ブラックリストという名前のリストが存在するわけではなく、正式には信用情報機関に金融事故の情報が登録されることを指します。
この登録が「ブラックリストに載る」と表現されています。

国内の信用情報機関には、以下の3つがあり、それぞれ異なる金融機関が加盟しています。

  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)
  • JICC(株式会社日本信用情報機構)
  • 全国銀行個人信用情報センター(個信センター)

ブラックリストに登録される条件

ブラックリストに登録される主な行動には、次のようなものがあります。

  • 支払いの長期延滞:クレジットカードやローンの支払いが数ヶ月以上滞ると、金融事故として登録されます。短期的な延滞ではすぐにブラックリストに載ることはありませんが、長期に渡る延滞が続くと登録されます。
  • 債務整理:自己破産や任意整理などの手続きを行うと、金融事故として登録されます。これにより、数年間は新たなクレジットカードやローンの申し込みが難しくなります。
  • 代位弁済:借金を返済できなくなり、第三者(保証会社など)が代わりに返済を行うと、その情報が信用情報機関に登録されます。

逆に以下のような情報は、ブラックリストには登録されません。

  • 短期的な支払い延滞:1度や短期的な支払い遅延は、すぐにブラックリストに登録されることはありません。ただし、遅延が続くとリスクが高まります。
  • 公共料金の未払い:クレジットカードやローンに関する支払いに比べ、公共料金や税金の滞納は信用情報機関に登録されません。ただし、支払いをクレジットカードで行っている場合は別です。

ブラックリストに登録された場合の影響

ブラックリストに登録されると、新しいクレジットカードやローンの審査が通りにくくなる可能性があります。
金融機関は審査時に信用情報を確認し、過去の支払い履歴や金融事故の有無を確認します。そのため、ブラックリストに登録されると支払い能力に疑問を持たれ、審査に不利となることがあります。


信用情報機関に登録された情報は一定期間保存されます。
一般的に、金融事故情報は5年間保存され、自己破産の場合は7年保存されるといわれています。

信用情報機関では、自分の信用情報を開示する手続きを行うことができます。
開示手続きには手数料がかかり、インターネットや郵送で請求が可能です。

  • CIC:インターネットで500円、郵送で1,500円
  • JICC:スマホアプリや郵送で1,000円
  • 全国銀行個人信用情報センター:インターネットで500円、郵送で約1,800円

ブラックリストに載らないための対策

ブラックリストに載らないためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 返済期限を守る:クレジットカードやローンの支払い期日を確認し、期限内に支払いを行うことが大切です。自動引き落としの設定や、支払い通知メールの活用も有効です。
  • 債務整理を避ける:借金に悩んでいる場合でも、債務整理は最終手段です。まずは他の解決策を検討し、信用情報に影響を与えないようにしましょう。
  • 正確な情報で申し込む:虚偽の情報でクレジットカードを申し込んだり、短期間で複数のカードを申し込むことは避けましょう。こうした行動は信用に悪影響を与えます。

クレジットカードやローンを利用する際は、返済や支払いを計画的に行い、信用情報に傷がつかないよう心がけることが重要です。
日頃からしっかりと管理し、ブラックリストに載らないようにしましょう。

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