クレジットカードの仕組みを支える企業の3つの役割

カードの基礎知識

クレジットカードは日常生活に欠かせない決済手段ですが、カードの発行や利用に関わる企業にはそれぞれ異なる役割が存在します。
クレジットカードに関連する企業には――

  • 国際ブランド
  • クレジットカード発行会社
  • 加盟店管理会社

の3つがあり、それぞれの企業が協力してクレジットカードの機能を提供しています。
この記事では、それぞれの役割について紹介します。

国際ブランド

国際ブランドは、クレジットカードに決済機能を提供する役割を担っています。

代表的な国際ブランドには、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの5つがあります。
これらの国際ブランドは、世界中で利用できる決済システムを提供し、各国のクレジットカード発行会社にそのサービスを提供しています。

Visaは世界的に知名度が高く、特にアメリカ方面で強いブランドです。
一方で、Mastercardはヨーロッパ方面に強みを持ち、グローバルな利用者に広く利用されています。
日本国内でも、これらの国際ブランドは多くの場所で使えるため、国際ブランドの選択はクレジットカードを選ぶ際の重要なポイントです。

クレジットカード発行会社

クレジットカードを実際に発行する会社は「クレジットカード発行会社」と呼ばれます。
発行会社は、カードの入会手続きや審査を行い、会員管理を担当します。
また、発行会社はカードに付帯するポイントプログラムや、旅行保険、ショッピング保険などのサービスも提供しています。

クレジットカードの利用者が特典やポイントを受け取るのは、この発行会社の提供するサービスによるものです。
また、発行会社は、利用者にとって重要なセキュリティ対策や不正利用の補償制度も担っており、利用者が安心してクレジットカードを利用できるような仕組みを提供しています。

加盟店管理会社

クレジットカードが使えるお店(加盟店)を管理するのが「加盟店管理会社」の役割です。

加盟店管理会社は、新たに加盟店を開拓したり、既存の加盟店を管理したりする責任を負っています。
また、クレジットカードの売上データを収集しそれをクレジットカード発行会社に伝えることで、加盟店と発行会社の間の決済を円滑に行う役割も果たしています。

他にも、加盟店がクレジットカード決済を受け付けるためのサポートを行い、スムーズな取引を実現します。
加盟店の売上が適切に発行会社に反映されるようにするため、技術的なサポートやシステムの管理を行っています。

これら3つの役割は、
ひとつの役割のみを担っている企業もあれば、複数の役割に跨って事業を行っている企業もあり、さまざまです。

例えば、VisaやMastercardは「国際ブランド」の専業です。決済システムをカード発行会社に提供しているだけで、実際にカードを発行しているわけではありません。
一方でJCBは、「国際ブランド」「カード発行」「加盟店管理」すべての役割を担っています。

これらの企業が連携することで、私たちは日々安全かつ便利にクレジットカードを利用することができています。
クレジットカードを選ぶ際の基礎知識として、それぞれの役割やサービスを理解することが大切です。

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